原画鑑賞のポイント
初めてミュージアムを訪れる方、まんが原画についてもっと知りたいという方のために、
原画鑑賞のポイントをいくつかご紹介します。
【写植(しゃしょく)文字】
フキダシの中に鉛筆で書かれたセリフは、そのままでは印刷できません。
当時はパソコンなどもなかったため、フキダシの中の手書き文字は、
印刷所などが「写真植字(写植)」を作り、原画に直接貼りこんでいました。
展示中の原画には、「写植」がはがれて、F先生の手書きの文字が見えるものもありますよ。
茶色くなってしまっている部分は、糊の跡です。
【アミ指定】
ドラえもんのからだが青鉛筆で塗られていますね。これは、印刷所に向けた指示。
コミックスでは、タテ線にかぶせて細かな点(アミ)が印刷され、
ドラえもんの青いからだは濃いグレーのように見えるのです。
ちなみに、ドラえもんのからだのタテ線は1本1本ていねいに、
ペンと定規を使用して手で描いていたのだとか。
コミックスでは気がつかないことが、原画にはたくさん詰まっています。
ミュージアムへお越しの際は、さまざまな角度から原画鑑賞をお楽しみください♪