「S=すこし F=ふしぎ」
「SF」という呼び名について、藤子・F・不二雄先生はこう語っています。

“ 僕にとっての「SF」は、 サイエンス・フィクションではなくて、 「少し不思議な物語」のSとFなのです。”
(1989年 藤子不二雄ランド『少年SF短篇』2巻(中央公論社))

夢あふれる児童まんがをライフワークとしていた藤子・F・不二雄先生は、『ドラえもん』の連載が始まる前年の1969年、児童まんがのタッチはほとんど変えず、大人向けに『ミノタウロスの皿』を発表しました。この作品は多くの読者に衝撃を与え、その後、藤子・F・不二雄先生のSF読み切りまんがが様々な雑誌で発表されるようになりました。藤子・F・不二雄先生が『ドラえもん』や『キテレツ大百科』などを連載する傍ら描いた、これらの作品群は、「SF短編シリーズ」として多くの大人のファンを魅了しました。

本原画展では、その「SF短編シリーズ」のまんが原画を、かつてない規模で特集いたします。

「SF短編シリーズ」の作品はどれも、児童まんがで培った親しみやすい絵柄と読みやすいコマ運びで描かれる物語で、読み切りの短編作品でありながら、読者に深い印象を残します。執筆当時のシリアスな社会問題をテーマにした作品もありますが、今の時代にも通じる普遍性も兼ね備えています。そして、作品によって時折変化する絵のタッチも見どころのひとつとなっています。

第3期展示原画

『ドラえもん』のお話の中からも、「SF短編シリーズ」の題材に共通点が見られるお話を展示します。

「未知とのそうぐう機」
(『ドラえもん』より)​

本原画展の開催を記念し、第1期の展示作品を中心に新メニューや新商品が登場予定!


ミュージアムショップ(1F)


  • チケットをお持ちでない方のカフェ、ショップのみのご利用はできません。
  • 価格は税込み表示です。
  • 画像はすべてイメージです。

展示室Ⅰ(1F)

特別展示
「藤子・F・不二雄とドラえもん」

「藤子・F・不二雄とドラえもん」と称してドラえもんの50年の歩みを原画と共にご紹介します。
1970年、学年別学習雑誌の掲載からスタートした『ドラえもん』は、1974年の単行本化後、子どもたちの間で爆発的に人気が広がります。また、1979年にはテレビアニメ放送が始まり、その後、1980年には映画化。
まんが、アニメ、映画などクロスメディアの先駆けとして50年間活躍をし続けてきた『ドラえもん』の歴史を過去の企画展示から、ドラえもん作品をピックアップして紹介しながら振り返ります。